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世界の伝統工芸を求めて

インド

インドの工芸について

織物・絣・染物・刺しゅうなどの伝統技法は、インドから始まったといわれています。
日本には、シルクロードを経て伝えられたそうです。 その原点であるインドの伝統技法を自ら体感し、日本のきものに取入れ新しいきものを作りたいという思いからインドへ足を運びました。

ジャイプール郊外の手摺木版の村、サンガネールの更紗工房を訪ねました。
木版ブロックでの捺染仕上げまで今もすべて手作業で、それぞれの職人たちが手掛け、色彩豊かなインド更紗が出来上がります。


様々な文様が深く彫り込まれた木版の型 工房の主人と家族の人たち

左2番目店主
木版でハンコを押すように… インドの子供たち
木版でハンコを押すようにして染めていきます。色の数と同じ数の木版が必要。 インドの子供たちは代々親のこうした姿をみて自然に仕事を覚えていくそうです。
藍染の様子 木版で名古や帯を制作
木版で染めた部分を糊伏せをし、地色を染めていきます。
ジャイプール風の宮殿 ベナレスサールナート
自由な外出が許されなかった宮廷女官たちが街の様子を眺めるためにつくられた彫刻を施したテラスがびっしりと並んでいます。 ブッタが初めて説法した仏教徒の聖地です。かつて多くの僧が修行していた僧院の跡赤レンガの土台が残っています。中央の遺跡ダメークストーパです。
ガンジス河

ベナレスの命であり、インドの母なる大河ガンジス河で沐浴する人々


インドを旅して

ガンガーの路上には、幼ない子供を抱えた母親や病をわずらった老人、神と共に生きようと人々がこの聖地に集まっています。
人も動物も乗り物もすべて共存し、神と共に生きているパワーをもった街であった。
インドを旅して、物の大事さ、生きる力、人の大事さ、強く生きていかなければならないことをこの街で学んだ。
日本人としての誇りをもって、先人の残してくれた、すばらしい伝統工芸を後世に伝えていかなければならないと強く感じた。

 

インドネシア

インドネシアの工芸について

数千の島からなるインドネシアは、様々な染色文化の伝統が今もそれぞれの民族が独自の文化を守り、伝えられてきたそうです。
その代表的なものが、イカット(絣)・バティック(ろうけつ染)です。
バティックの伝統的な模様だけでも、ゆうに千種を超え、その柄・色使いはとても魅力的なものでした。

ジョクジャカルタのバティックの工房は数多くありますが、その中でも高度な技術を持っている工房を訪ねました。


手描き用道具チャンチン バティックのきもの
手描き用のチャンチンという道具(ロウを布に浸す)を用いて、すべて手描きで柄を描いていきます。
模様が細密なものになると、長い時間と高い技術を必要とします。
バティックのきものは、数時間工房にてスタッフと柄の構成、制作、色出しなど、念入りに打合せをし、制作に入ります。
インドネシアの藍染 藍の染料
インドネシアの藍染は、数多くの藍の品種が大自然で生育されていました。 藍の染料は、藍葉を沈殿させ発酵させて作る沈殿藍です。
数々の世界遺産が色濃く残る地 世界文化遺産ポロブドゥール遺跡
インドネシアには、数々の世界遺産が色濃く残っています。
ヒンドゥー教遺跡プランハナン
およそ5km四方にわたって、いくつもの遺跡が残る巨大な寺院、その中心部がシヴァ神殿のあるロロ・ジョンクラン寺院です。
精密な壁画が刻まれた回廊があり、2500面以上のレリーフがあります。
複雑な模様

柄を描いた後、ロウを引き染めていきます。これを何度も繰り返して複雑な模様を仕上げます。


インドネシアvol.2 (2008年6月)

バティック工房にて バリ島トゥガナン村のイカット
実際に白生地の上に、イメージの柄をのせ、構成色出しなどスタッフと綿密な打ち合わせをし制作します。 イカットは縦糸と横糸の両方を模様に合わせて染色し織り上げます。防染のくくり織りが難しく、織り上がるまでに時間がかかるため、単純な作品でも1年はかかるそうです。
イカットの衣装を身につけた女性 村の農耕用として飼育されている水牛
主に腰布、腰帯、胸布などの儀礼用衣裳として織られています。この日は村の祭りがありました。 村の農耕用として飼育されている水牛のんびりとした風景をあちこちで見かけます。
カシューナッツの実 インドネシア滞在中 植樹をしました(マホガニの木)
マホガニやカシューナッツなどの木が植樹されます。カシューナッツの実などの収入は子供たちのために使われるそうです。 植樹をすることで地球上で減少されている緑の資源を育てCO2の吸収量が増えます。
同時に緑が多くなれば減少しつつある野蚕が生息できる環境、自然のサイクルがとりもどせるということ。
豊かな自然環境に近づけるように、これからの子供たちのためにも考えていかなければならない大きな問題です。
1人1人が自然の恩恵を頂いて生かされているということを考えて生きていかなければならないと強く感じました。